英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は、最新の世界大学ランキングを発表しています。中国の北京大学と清華大学がアジア勢で最も高い16位となっています。中国の大学は、上位200位以内に10校がランクインし、躍進を印象づけています。トップ20に中国の大学が2校ランクインしたことについては、コロナウイルスの影響が指摘されています。新型コロナ関連の医学論文の引用数が増え、結果的に順位を上げたとされています。
ランキングは論文の引用頻度、留学生数、大学における男女比率などから評価されています。99の国・地域にある約1,600の大学が対象で、上位10校は英米の大学が占めています。トップは英国のオックスフォード大学、2位はともに米国のカリフォルニア工科大学、ハーバード大学です。日本のトップは東京大学の35位で、京都大学は61位となり、上位200位に入ったのは2校のみでした。
東北大学が上位300位以内、大阪大学と東京工業大学、名古屋大学が上位400位以内に入っています。アジアではシンガポール国立大学が21位、香港大学が30位、シンガポールのナンヤン工科大学が46位に入っています。香港中文大学が49位、韓国のソウル大学が54位と続いています。
(2021年9月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)