人口ボーナスとオーナスの逆転

2000年代に入り、少ない働き手が多くの高齢者を支える人口オーナス期にある国が増え始めています。2035年には、働き手が人口比で多い人口ボーナス期にある国を逆転する見通しです。
出生減による少子高齢化が背景にあり、特にアジアで目立っています。中国は65歳以上の高齢者が10年間で6割増え、人口比率で13.5%に達しています。2021年にも、国際的に高齢社会と定める同14%超に入るとされています。
高齢化のスピードも速まっています。65歳以上が人口の7%超の高齢化社会から、21%超の超高齢社会に進むまで、フランスは156年かかりました。韓国の26年やタイの30年は高齢化が速く、社会保障の負担増加への懸念が強まっています。

 

(2021年8月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。