実質GDPのマイナス成長

物価の影響を含む名目GDPは前期より0.04%減り、4四半期ぶりのマイナスとなっています。米国や中国との差は広がるばかりで、経済大国としての地位はどんどん薄れています。国際通貨基金(IMF)によれば、今年の名目GDPは、ドイツに抜かれて世界4位に転落し、2026年にはインドにも抜かれる見通しです。
ドイツは日本を上回る物価高で、実際に取引される価格を基にした名目GDPが膨らんでいます。日本は歴史的な円安により、米ドル換算の額が目減りしていることがあります。ドイツの人口は、8,300万人と日本の3分の2ほどしかなく、直近の景気は低迷しています。しかし、ドイツは日本よりも労働生産性が1.6倍も高いとされています。製造業の競争力をさらに高め、働き手の意欲や能力を向上させる政策が必要となります。

 

(2023年11月16日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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