手足口病の患者の増加

手足口病の患者が増えています。23日発表の国立感染症研究所の調べによれば、1医療機関あたり患者数は13人超と、過去10年の同期で最多を記録しています。37都府県で警報レベルとなっています。同じ発熱を伴う新型コロナウイルスも広がっています。
手足口病は、口の粘膜や手、足などに水ぶくれの発疹ができ、熱が出る子どもの夏風邪として知られています。飛沫や接触などにより感染し、2~3㎜の発疹が出ます。原因は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスとされています。ワクチンや治療薬は国内になく、アルコール消毒がウイルスに効きにくいのも特徴です。コロナと同様、マスクの装着や手洗い、タオルの共用を避けるといった基本的な感染対策が必要になります。
都道府県別では、三重の33.69人が最多で、富山の21.93人、埼玉の21.75人と続きます。東京は16.39人で、大阪も9.85人です。国の研究事業により示された5人の水準を超えています。コロナの感染症法上の5類移行から1年が経ち、感染対策が緩んでいるのが一因と思われます。

(2024年7月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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