高校生の対人関係でのSNS利用

国立青少年教育振興機構は、日米中韓の高校生にSNSの利用状況などを尋ねた調査結果を公表しています。友達と直接話すより、SNSを通じたほうが気持ちを伝えやすいとの質問に、肯定的に答えた日本の高校生は26・7%で、他国より16~22ポイント低率でした。SNS利用が進んでも対面のやりとりを大切にしています。リアルの友人よりもSNSで知り合った人のほうが気持ちを伝えやすいの項目に、そうだ、まあそうだと回答した割合も日本が最も低く、18.5%でした。
平日1日当たりの利用時間では、日本は1~2時間未満の時間帯が26・7%で最多で、5時間以上は8・0%でした。米国は、5時間以上が21.8%で最も多くなっています。休日の利用時間は各国とも長くなり、日本は27.2%が5時間以上でした。
1つのSNSで複数のアカウントを使い分けることについては、よくしている、ときどきしているとした人が日本は54.2%で、半数以上となり、4カ国で最も高率でした。日本人の高校生は、米中韓に比べまだ対面での関わりを重視している傾向があるのかもしれません。

(2024年7月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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