推薦文

 

大石私は子供を産まない選択をして生きて来ました。その代りに、沢山の作品を世に送り出しましたが、急速な少子化が進む今、産まなかった者として、肩身の狭い思いをする時もあります。

妻であり母であり仕事も出来るという“三拍子揃った女性”でなければ、一人前ではないような錯覚が、女性を苦しめているとも感じて来ました。

何かを諦めなければ、何かは貫けない。それが私の人生観でもあったからです。しかし、吉村先生のお話を折にふれてうかがっているうちに、少し考えが変わりました。

こういう私こそが、もっとゆとりを持って若い世代の女性を応援できれば、私自身も豊かになり、世の中も豊かになると考えられるようになったからです。

テレビ局で仕事をしていると、ここに24時間保育所があれば、子供を産んだ直後から、女性は仕事に復帰できるだろうにと感じます。そんなにお金のかかることとは思えないのですが、どこもやりません。

周産期の一時期を除けば、今はもう男性も女性もない時代なのに、残念なことです。

「周産期医療の受益者は明日の社会である」という吉村先生のお考えに、深く共感し、そのお志を心から応援いたします。

脚本家 大石 靜 (おおいし しずか)

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