スウェーデンの研究チームは、予防効果についての、2006年~2017年に10歳から30歳であった167万人の追跡調査を実施した結果を、NEJMに発表しています。
接種群53万人、非接種群115万人のうち、子宮頸がんと診断されたのはそれぞれ、19人、538人でした。10万人あたりの発症率は、接種群で47人、非接種群で94人と2倍の差がみられました。17歳未満で接種すれば、子宮頸がんのリスクは88%低下したとしています。
このデータは、HPVワクチンが子宮頸がんの発症を有意差をもって予防する事を示した初めての大規模追跡調査です。
(The New England Journal of Medicine October 1, 2020)
(吉村 やすのり)