2013年6月にHPVワクチンの積極的勧奨の一時差し控えが通知されて以来、8年6ケ月ぶりに積極的勧奨が再開されることになりました。第12回日本がん・生殖医療学会学術集会のランチョンセミナーでは、「HPVワクチン最近の話題」を取り上げています。
大阪大学の八木麻未先生には、HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えの世代の女性に、子宮頸がん検診での異常率が上昇している実態についてお話しを頂きました。富山県会議員でかつ産婦人科クリニックを開業されている種部恭子先生には、HPVワクチン接種の先進県である富山県におけるワクチン接種率の向上への取り組みについて講演いただきました。
こうしたセミナーを通して、一人でも多くの女性がHPVワクチンを接種され、子宮頸がん根絶に向けた運動が高まることが期待されます。
(吉村 やすのり)