ようやくわが国でも、9価のHPVワクチンであるシルガード9が、2月24日に発売となります。米国やオーストラリアでは、9価ワクチンが男性にも推奨されています。子宮頸がんの90%以上を予防する効果があるとして、先進国では主流となっていますが、ワクチンの安全性に不安を抱く人々が多い日本では、承認や発売が遅れてしまいました。
現在、日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2,900人が命を落としております。子宮頸がんは、ワクチンと検診により予防できる疾患です。わが国の女性だけが子宮頸がんに罹患するといった不幸を招かないためにも、ワクチン接種の1日も早い積極的勧奨の再開が望まれます。
(吉村 やすのり)