慶應義塾大学の研究グループは、京都大学のiPS細胞研究所から提供されたiPS細胞を用いて、神経前駆細胞を作り、急性期の脊髄損傷の患者に移植する臨床研究を始めます。凍結保存しておいた神経前駆細胞を融解し、脊髄の損傷部位に直接注射して移植します。4人の患者に実施する予定で、移植後1年間の経過観察を行い、安全性と有効性を検証します。
受傷後6ケ月以上を経過している慢性期の脊髄損傷についての研究も進行中です。サルを用いた動物実験では、慢性期に対しても有効性が実証されています。
(先進医療.net)
(吉村 やすのり)