地域と年齢のミスマッチ
2017年4月1日現在、認可園の定員は約273万5千人で、利用希望者は約265万人です。それでも待機児童が無くならないのは、地域と年齢のミスマッチが起きているからです。待機児童の7割超が、首都圏や近畿圏といった都市部に集中しています。年齢では0~2歳児を受け入れる施設が特に足りず、9割近くがこの年齢の子どもです。
都市部では保育園を建てる土地や保育士の不足も壁になっています。このため新プランでは、幼稚園で2歳児を受け入れる制度を導入しています。大規模マンションの開発事業者に、建設の際に保育施設の設置を促すように自治体に求めるなど、都市部対策を重点的に置いています。
(2017年11月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)