乳がん検診の重要性

 毎年10月は、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を伝えるピンクリボン月間です。乳がんは、現在日本女性の11人に1人がかかる身近な病気となっています。女性が最もかかりやすいがんです。早期に発見・治療すれば、9割治るがんです。しかし、日本の乳がん検診率は、子宮頸がんと同様に約4割と低率のままです。これは78割の欧米の半分程度に過ぎません。
 少子化も乳がん急増の大きな理由です。妊娠、出産、授乳の2年以上の間は生理が止まり、乳がんのリスクが低下するからです。また遺伝性の乳がんも全体の5~10%あり、近親者に乳がん患者がいる場合は、いない場合に比べて2倍以上リスクが高まります。乳がんはセルフチェックで見つけることもできる病気です。乳がんが見つかったきっかけを尋ねると、セルフチェックで違和感を覚えて自ら行った検診が46.0%と半数近くに上っています。毎月1回、自己チェックを行うことも大切です。そして少なくとも2年に1回は乳がん検診を受けていただきたいと思います。

 

(吉村 やすのり)

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