ツムラの調査によれば、生理前に心身の不調を感じる月経前症候群（PMS）で、仕事や学校を休むことに抵抗を持つ女性が多いことが明らかになりました。10～40代の生理前に不調がある女性800人に聞いたところ、PMSでも会社や学校を休むことはできないと回答した女性は、69.6％にのぼっています。PMSについて休むほどのことではないが46.5％、一時的なことなので我慢できるが70.0％と回答した人も多く、病気ではないと考えて我慢する人が多いことが分かりました。実際にPMSで会社や学校を休んだことがある人は、17.6％にとどまっています。
63.9％がPMSに伴う症状の対処法・治療法を知らないと回答しています。婦人科の受診経験についても90.4％が受診したことがないと答えています。PMSによるイライラや焦燥感は、家庭や職場の人間関係にも摩擦を生じさせる可能性があります。早めに婦人科などを受診し、正しいと理解や対処法を知ることが大切です。
（2021年11月8日 読売新聞）
（吉村 やすのり）
