RSウイルス感染症の増加

RSウイルスは、主に秋から冬に流行する風邪のウイルスで、2歳頃までの乳幼児に肺炎を起こすこともあります。新型コロナウイルス対策の影響で、多くの感染症が減少傾向にありますが、RSウイルスは、春以降に関西や九州を中心に増加が目立っています。
乳幼児はマスクを着用したり、他人との接触を避けたりすることは難しく、流行していると考えられています。RSウイルスは、主に飛沫や接触によって感染します。多くは発熱や鼻水といった症状にとどまりますが、気管支や肺に炎症が広がって死亡することもあります。特効薬はなく、マスクの着用や手洗いによる予防が重要です。

(2021年5月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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