SDGs達成度、19位に後退

 国連と連携する国際的な研究組織である持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)の報告によれば、日本は昨年の18位から19位に後退しています。日本は過去最高の2017年の11位からランクを落とし続け、ここ数年は20位前後に低迷しています。

 4段階で評価する17目標ごとの達成状況で、日本は六つの目標で深刻な課題があるとの最低評価になっています。昨年も同評価だったジェンダー平等(目標5)、責任ある消費と生産(目標12)、気候変動対策(目標13)、海の環境保全(目標14)、陸の環境保全(目標15)に加え、食料安全保障の実現や持続可能な農業の促進を含む目標2が加わっています。

 これまで達成済みとされていた産業と技術革新(目標9)が、2段階評価を落としました。今回から採用されたSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の大卒者に占める女性の割合が低いことが響いています。

 世界全体での上位5カ国は、5年連続1位のフィンランドを含め、前年から変わっていません。日本は、欧州以外の国で見ればトップを維持しています。

(2025年6月24日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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