Z世代の消費総額の増加

 欧州調査会社のワールド・データ・ラボによれば、Z世代の2024年の世界の推計消費総額は10兆2,500億ドル(約1,500兆円)です。2030年時点で、47%増の15兆1,200億ドルに増えます。消費総額はY世代(1981~1996年)に約3兆ドル及びませんが、伸び率では世代別で最高となっています。

 50代が20代だった時のように世代をそろえて比較すると、グローバルサウスの所得増加と経済成長により、Z世代が最大の消費者層になるとされています。一方で日本は、Z世代の消費額が2030年に2024年の35%増の4,030億ドルにとどまります。2050年時点で高齢化率が37%と世界平均の16%を大きく上回り、少子高齢化の影響が大きいと思われます。

 企業は国内市場だけを見ていると、世界の消費の潮流に乗り遅れかねません。企業にとって将来の購買者層となる若年の新規開拓が大切となります。

(2025年3月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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