糖尿病は、予備群も含め7人に1人が罹患するとされています。血液中のブドウ糖を細胞に取り込むインスリンの働きが悪くなり、血糖値が慢性的に高くなります。放置すると全身の血管が傷つき神経障害などの合併症を引き起こします。2型糖尿病は患者の9割を占め、遺伝的な要因に運動不足や肥満、ストレスなどの生活習慣が重なり発症します。
肥満は主な要因ですが、太っていなくても早食いや朝食抜き、就寝前の食事を習慣化していることで2型糖尿病の発症リスクを高めます。治療は、食事・運動療法と薬物治療を組み合わせ血糖値を改善します。働き盛りの20~30代で2型糖尿病だと診断される人が増えています。20~30代では内臓脂肪型肥満が主な危険因子です。

厚生労働省に調査によれば、2023年の2型糖尿病の患者数は2002年比で3.3倍に増えています。20~30代は全体の2%弱でしたが、3.3倍に増えています。背景には高カロリーな食べ物、糖分を多く含んだ依存性のある飲み物などを摂取する生活習慣の変化があります。若い世代が注意すべきは、進行が速い点です。
厚生労働省によると、糖尿病を指摘されたことがあるが、治療を受けていない人は、性・年代別で30代女性が最も多く94%、30代男性も56%が未治療でした。仕事を優先して治療を後回しにしがちです。職場の健診を基盤にした早期発見が不可欠です。
(2026年5月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)







