国立成育医療研究センターの研究成果によれば、妊娠する前の女性が標準より痩せていると、子どもが2,500g未満の低体重で生まれるリスクが約1.6倍高くなります。妊娠37週未満で生まれる早産のリスクも約1.2倍でした。妊娠中だけでなく、妊娠前の痩せもリスクを高めることを、日本人を対象にした初の大規模な分析で裏付けています。
体重(㎏)を身長(m)の2乗で割って求める体格指数(BMI)が、妊娠前の時点で18.5未満の痩せた母親と、18.5以上25.0未満の標準体重の母親を比較しています。標準体重では、低出生体重児5.6%、早産5.7%だったのに対し、痩せではそれぞれ7.3%、7.0%でした。痩せでは、子の体重が平均約115g少なく生まれています。
20~30代の日本人女性の約2割が低体重で、背景には痩せていることが美しいという意識や文化があります。子が低体重で生まれると、感染症が重症化しやすく、成人後の生活習慣病や心筋梗塞のリスクも高まります。

(2026年4月23日 東京新聞)
(吉村 やすのり)





