気象操作の関連研究の進歩

 地球温暖化で頻発する豪雨や干ばつ対策として天気を操ろうとする実験が国内で進んでいます。千葉大学や富山大学などは飛行機から微粒子をまいて人工的に雲を発生させることに成功しています。積乱雲や線状降水帯にドライアイスをまいて事前に海上で雨を降らせることができれば、陸上に降る雨量を減らすことができます。水蒸気があっても核となる物質がなければ雲にならないため、人工的にまいたドライアイスに核の役割を担わせています。

 東京大学や大阪大学の研究グループは、台風を対象としてドライアイスの散布など手法を実施する最適なタイミングを探る技術を開発しています。台風の中心から250㎞程度離れた場所の大気最下層から、水蒸気量の1%未満を奪うことにより、台風の中心気圧を3hPa程度上げ、最大風速を5m程度下げることができるとみています。台風のごく一部に小さな介入をするだけで、台風の勢力が弱まることが分かっています。

(2026年7月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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