脳腫瘍に対するウイルス治療新薬の開発

 東京大学医科学研究所などの研究グループは、悪性度の高い脳腫瘍に対する新たながん治療ウイルスの医師主導臨床試験を開始しています。少数患者に対して投与し安全性を確かめます。すでに医療現場で使用されているがん治療ウイルスであるデリタクトを改良しました。デリタクトはヘルペスウイルスを改良した製品です。

 今回、さらに血管内皮でがん細胞が栄養や酸素を補給するために血管を作る働きを促す因子を阻害する成分を組み込みました。脳腫瘍の腫れやむくみを抑える効果が期待されています。安全が確かめられれば、ウイルス療法薬を適用できる患者が増え、頭痛や吐き気の改善が見込まれます。

 がんウイルス療法は、がん細胞のみで増えるように遺伝子を組み換えた治療ウイルスを患者に投与し、がん細胞を破壊させます。正常細胞では増えないため安全性は高いとされています。投与を繰り返すほど免疫反応が高まる効果もあります。

(2026年5月20日 共同通信)
(吉村 やすのり)

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