文部科学省は、5年制の高等専門学校(高専)本科卒業生への学位授与を検討する方針を固めました。卒業生には、現在準学士の称号が与えられていますが、これを国際的に通用する学位とすることで、日本独自の教育機関である高専の評価を高め、卒業生の活躍の場を広げるとしています。
高専は、即戦力となる技術者の養成を目的に、高度経済成長期の1961年度に制度化されました。中学卒業後に入学する5年制の本科と、その上に2年制の専攻科があり、国公私立の計58校に約5万6,000人が在籍しています。優れた日本型教育として、モンゴルやタイ、ベトナムでも導入されています。
文部科学省は、高専に関する施策集で、現在は学校教育法で教育と規定されている高専の設置目的に研究を加えます。より高度な知識と技術を持つ卒業生が増えることで、即戦力の理系人材を求める産業界の要請に応えることが期待されます。政府が成長戦略で重点を置く17分野に含まれるAIや半導体、バイオなどで産学連携による共同研究も後押します。

(2026年6月7日 読売新聞)
(吉村 やすのり)





