東京大学は、収賄事件で問題となった東京大学医学部付属病院を10月から東京大学病院に改め、大学本部が直接運営・管理することや、教員の懲戒の手続きにかける期間の目安を6カ月に短縮することなどを明らかにしました。
病院はこれまで医学部が運営・管理をしてきましたが、大学本部との連携不足や組織の風通しの悪さが課題とされてきました。懲戒手続きについては、事案の把握から処分までが平均約2年4カ月かかり、対応の遅さが指摘されていました。改革策ではこのほか、6月にリスクポリシーを作り、リスク管理の規則や運用ガイドラインを策定しています。
歯学部を併せ持つ大学以外ほとんどの国立大学の病院は、医学部附属病院であり、学部自治の観点より医学部が運営・管理してきております。医学部の教員はそのまま附属病院の医師として診療を担当しています。しかし病院事務や経営管理は病院側の部署が担い、大学の他学部とは違う運営体制になっています。現在の厳しい大学病院の財政状況からも、大学全体として病院のあり方や将来像を決定することも必要となります。慶應義塾は、開学以来病院は医学部附属ではなく、慶應義塾大学病院として運営されております。
(吉村 やすのり)





