マダニ感染症の増加

 国立健康危機管理研究機構によれば、マダニが媒介するウイルス感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の今年の患者数が、12日までの速報値で104人となっています。2021年から6年続けて100人を超えています。西日本から関東や北海道にも広がりつつあり、全国でリスクがあります。患者数が多いのは愛媛県の9人で、静岡県の7人、愛知県、三重県の6人が続いています。

 SFTSは、マダニの活動が活発になる春から秋に集中します。国内ではフタトゲチマダニが主な媒介種の一つとされます。6~14日の潜伏期間の後、発熱や嘔吐などを引き起こし、重症化すると死亡することもあります。致死率は2~3割とされ、特に高齢者で重症化しやすくなっています。

 治療薬が2024年に承認されていますが、高齢者では効果が限定的だとの分析もあります。マダニに刺されるだけでなく、感染した猫や犬の血液などを介して感染するケースもあります。

(2026年7月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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