認知症は、病気などが原因で認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態を指します。認知症の高齢者は2025年に471万人で、2040年には584万人になると推計されています。高齢者の7人に1人にあたり、誰にとっても身近になっています。9月21日の敬老の日は、認知症基本法が定める認知症の日です。
原因となる病気により症状は様々ですが、物忘れや判断力、理解力の低下など認知機能の障害が中核的な症状とされています。脳細胞がダメージを受けることで起きるもので、根本的な治療は困難です。しかし、妄想や暴言、不安や混乱などの行動・心理症状と呼ばれる症状は、周囲の人の接し方で改善することもあります。感情やその人らしさが失われるわけではなく、工夫したり、適切なサポートを受けたりしながら生活できます。

認知症基本法に基づき、国が2024年に策定した基本計画は、認知症になってもできることや、やりたいことがあり、自分らしく暮らし続けられるという新しい認知症観を示し、具体的な施策をまとめています。

(2026年9月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)





