都道府県別で出生率を見てみましょう。
下図の表①が都道府県別(2011年)の合計特殊出生率です。34県が、かろうじて全国平均の1.39以上ということになります。東京を筆頭に大都市を抱えた県(都・道・府)の数字が目を引きます。
表②は何の順位だと思われますか。
これは、法政大学大学院政策創造研究科・坂本光司教授と幸福度指数研究会による〝47都道府県幸福度ランキング〟(研究期間 2011年4月~9月)です。ニュースや新聞などでご存知のかたも多いと思います。
この評価の指標になったのが以下の40項目です。(字句は発表資料のまま)
○ 生活・家族部門 【1.出生率 2.未婚率 3.転入率 4.交際費比率 5.持ち家率 6.畳数 7.下水道普及率 8.生活保護比率 9.保育所定員比率】
○ 労働・企業部門 【10.離職率 11.労働時間 12.有業率 13.正社員比率 14.就業希望者比率 15.就業時間 16.完全失業率 17.障がい者雇用比率 18.欠損法人(赤字企業)比率 19.平均工賃月額】
○ 安全・安心部門 【20.刑法犯認知数 21.公害苦情件数 22.交通事故件数
23.出火件数 24.労働災害率 25.地方債現在高 26.負債現在高 27貯蓄現在高 28.老人福祉費 29.手助け必要者比率 30.悩みストレス比率 31.相談できない人比率】
○ 医療・健康部門 【32.休養時間 33.趣味娯楽時間 34.医療費 35.病床数 36.医師数 37.老衰死亡者数 38.自殺死亡者数 39.平均寿命(男) 40.平均寿命(女)】
表①と表②の相関を安易に論ずるべきではありませんが、興味深く、示唆に
富んだ研究結果といえるでしょう。
<吉村やすのり>