カーブアウトによる起業のイメージ

内閣府の調査によれば、大企業で事業化されない技術の約6割が日の目を見ないまま消えています。大企業で活用されない技術をもとに起業する動きが注目されています。スタートアップとして独立することで積極的に事業を進めやすくなり、大きなビジネスにつながったり、技術革新を生み出したりすると期待されています。投資ファンドや国が後押ししています。

企業が子会社や事業の一部を新しい会社として独立させる手法は、カーブアウトと呼ばれています。活用事例が増えているのが、大企業の中で主力ではないと判断されながら、将来的に有望とみられる技術やノウハウなどを切り出し、事業に乗り出すスタートアップ創出型のカーブアウトです。意欲のある社員が退職して新たな会社を設立し、元の会社と一定の関係を保ちながら、投資ファンドなどから資金を得て成長を目指します。
経済産業省は、起業家主導型カーブアウト実践のガイダンスと題した手引書を作成しています。大企業や起業家などに向け、カーブアウトの意義を説明するとともに、解決すべき課題やつまずきやすいポイントをまとめています。カーブアウトでは、起業家と元の会社との良好な関係作りが重要なポイントの一つになります。

(2024年7月4日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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