キャッシュレス化の進展

コロナ禍を経て現金を使わないキャッシュレスが増えていますが、国内決済の6割は未だに現金が占めています。日本人の現金への信頼には深いものがあります。新紙幣になり、日本のGDP6,000兆円弱の1割を占める規模と言われるタンス預金の行方も注目されています。手元に貯めていたい現金を銀行に持ち込み、新紙幣に替える動きが起こると見込まれます。前回2004年の改刷では、タンス預金の残高が一時期前年より7.5%減りました。
しかし、タンス預金が消費や預金、投資として世の中に出回るかどうかは疑問です。デフレと低金利が高齢者のタンス預金を招いています。日本銀行は、3月に17年ぶりの利上げに踏み切りました。マイナス金利政策を解除し、金利のある世界が戻りつつあります。

 

(2024年6月29日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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