水産庁の発表によれば、8~12月にサンマが日本近海に近づく来遊量について、2023年に続き、低水準となるとの見通しです。この5年間、サンマは極度の不漁が続いており、2024年秋も期待薄です。
サンマは、夏に千島列島の南側を南下し、北海道の道東や三陸沖などでとれます。ところが近年、海水温の上昇などで日本近海に寄りつかなくなり、日本の漁獲量は激減しています。台湾や中国の参入も一因とみられています。
2023年のサンマの漁獲量は、2022年より4割ほど多い2万5,800トンですが、2000年代の20万~30万トン台と比べ、この5年間は1万~4万トン台にととまっています。魚体も小さくなっています。2000年代は1匹130~140gでしたが、2024年は80~100gと予想されています。
(2024年7月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)