警察庁の調査によれば、ここ10年で治安は良くなったと思うかの問いに、悪くなった、どちらかと言えば悪くなったが71.9%で、前年から4.8ポイント増加しています。思い浮かべた犯罪は、闇バイトの受け皿とされる特殊詐欺などが上位でした。相次ぐ凶悪犯罪の発生を受け、自宅のセキュリティーを強化する動きが広がっています。防犯用品への引き合いは強く、4年前と比較して主な強化ガラスの客単価は7割、防犯カメラは3割高くなっています。
多くの人が住まいの防犯でまず取りかかるのは、犯人の侵入経路となりやすい窓部分の補強です。2023年度のセコムの防犯ガラスの販売数量は2019年度の約1.6倍に増え、顧客あたりの購入額も約1.7倍となっています。
防犯カメラの需要も高くなっています。ALSOKの主要な一般家庭向けカメラ販売台数は、4年前の約18倍に増えています。2023年度の客単価は3万9,213円と、2019年度比で約3割増加しています。
(2024年11月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)