メディアの報道によれば、タイのバンコクで日本人男性が、タイの女性9人に代理懐胎を依頼し、代理出産をさせたとのことである。男性は9人の女性に日本円で220万円支払っていた。代理懐胎を依頼した理由は不明であるし、誰の受精卵であったかも不明なままである。推測の域をまったくでないが、日本人夫婦がエージェントに代理懐胎を依頼し、凍結した胚をタイに輸送し、タイ女性の子宮に移植したかもしれない。
いずれにしても現在は生殖グローバリゼーションの時代であり、日本で禁止をしても海外での実施を禁止することはできない。代理出産を是とするならば、国際的な基準を決めることが必要になるかもしれない。こうした問題は後をたたない。罰則規定を設けることも考えなければならない。そうでないと女性を守れない。
(吉村 やすのり)