9月25日、デング熱の国内感染者8人から採取されたウィルスの遺伝子配列が一致していたことがわかった。海外で感染した人が、まず代々木公園で複数の蚊に刺され、その蚊が公園を訪れた別の人を刺したことで、各地に感染が広がったと思われる。遺伝子が一致した8人が感染されるのは、代々木公園、明治神宮外苑、外濠公園、千葉市稲毛区付近である。
さらに代々木公園で感染した人が、発症前後に熱の別の公園を訪れて蚊に刺されたことで、感染が首都圏近郊まで飛び火したと考えられている。いずれにしても9月14日以降の発症者は2人のみで、気温の低下とともに流行は下火になってきている。
(2014年9月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)