専門スキルを持つ現業職であるブルーワーカーで賃上げの勢いに格差が出てきています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、所定内給与の伸び率が顕著なのがタクシー運転者で40%増えています。とび職・鉄筋工・型枠工など建設躯体工事従業者は18%増え、事務職を含む全体平均の7%増の伸びを上回っています。
ブルーワーカーは、スキルが認められれば高収入を得やすいとあって海外で見直し機運が高まっています。日本でも建設現場で働くとび職や鉄筋工、型枠工など一部の技能職で賃金が上がり始めました。しかし、タクシー運転手などを除いて人材流出に歯止めがかかりません。日本建設業連合会によれば、建設現場で働く技能者は2024年までの10年で12%減っています。米国は労働力を含む生産コストを価格転嫁することが浸透し、賃金上昇と連動して物価も上昇します。日本は価格転嫁しづらいため、賃上げ比率は物価上昇率より低くなりがちです。
(2026年1月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)







