マタハラとは、働く女性が妊娠や出産をきっかけに職場で精神的あるいは肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠や出産を理由として解雇したり、降格させられたりする不当な扱いをいう。また妊娠を理由に自主退職を強要されたり、育児休暇を認めない、妊娠しないことを雇用の条件にすることなども含まれる。
広島市の理学療法士の女性が、妊娠を理由に管理職から降格させられたとして、勤めていた病院を訴えたいわゆるマタハラ訴訟の上告で、9月19日最高裁は当事者双方の意見を聞く弁論を開いた。1、2審の下級審では、女性側の訴えは退けられたが、最高裁ではどのような判断がなされるかが注目される。
職場での心ない上司の一言が、妊娠している女性を傷つけることになるので、特に男性は気を付けるべきである。
(吉村 やすのり)