不登校の小中学生の増加

 文部科学省によれば、不登校の小中学生は、2023年度が34万6,482人(前年度比15.9%増)に達しています。11年連続の増加です。教育支援センターは全国に1,743カ所あり、3万365人が指導を受けています。校内センターは1万2,712校に設置され、数万人規模が通っているとされています。

 文部科学省は、不登校の小中学生ごとに、学習の計画作りや評価をできる仕組みを新設します。今は、学校ごとに独自の教育課程が認められている一部の特例校を除き、多くの学校では不登校の子どもの状況を十分反映できていないという課題があります。増え続ける不登校生に合った学びの仕組みを整える狙いがあります。

 不登校の子の教育に関しては、全国58校の学びの多様化学校で、学校ごとの独自課程の編成が特例で認められています。しかし、その他の学校では、学習内容や評価は学習指導要領に沿った単一の教育課程に基づくとされ、不登校の子どもの学びの実情に十分に対応していません。教育支援センターの指導員らと学校の担任らが連携し、個別の指導計画を作成します。通常より授業時数を減らしたり、学び直しの適切な評価ができたりするようになります。

(2025年4月11日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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