専門的には〝合計特殊出生率〟という用語を使用しやや複雑な計算式もあるのですが、要するに、一人の女性が生涯で出産する子どもの数、といって差しつかえないでしょう。
日本の出生率が、第二次世界大戦後のベビーブーム期を境に減少しつづけています。
2010年の統計では、わが国の出生率は1.39です。
理論的には【出生率=2.07】で増減が釣り合うそうです。
さまざまな要因が重なり合って〝子どもをつくらない〟という選択をする人が増えてきたのです。
大事なことは、その選択が、負荷のない自由な決定ではないことが明らかになってきたということ。そして、原因はともあれ、少子化=高齢化が日本の将来に甚大な影響を及ぼすことは動かしがたい事実だということです。
ちなみに、諸外国の出生率はどうなっているのでしょう。
なるほど、でしょうか。意外に思われたでしょうか。
2005年の出生率1.26のままで、50年継続すると2055年には109万人の出生率は46万人にまで減ってしまいます。これで日本は国として存続できるでしょうか。
<吉村やすのり>