手術や検査に使う医療用ロボットの種類が広がってきています。岡山大学は、CTで撮影しながら治療・検査が可能な針穿刺の専用ロボットを開発しています。医師が遠隔からロボットを操作することで、CTによる医師の放射線被曝を防止することができます。

肺や腎臓などの臓器、がんの病変や血管などに医療用の針を刺し、組織を採取したり治療につなげたりする針穿刺は、医師の技量が問われる非常に難しい手技の一つとされています。一般的にCTなどの画像を見ながら、リアルタイムで医師が穿刺しますが、CTのエックス線にさらされるため医師の被曝の問題がありました。
福井大学の研究チームは、ロボット麻酔システムを開発しています。麻酔薬の投与量を自動で調節するソフトで、2022年にプログラム医療機器として厚生労働省から承認を取得しています。今回開発したソフトは、全静脈麻酔時に、血圧や脈拍、脳波などの手術中の患者の状態に関する情報を活用し、シリンジポンプによる鎮静薬、筋弛緩薬などの麻酔薬の投与を自動制御することができます。麻酔科医の業務負担の軽減が期待できます。

(2026年1月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





