子どもの性被害の増加

 警察庁によれば、2024年に20歳未満が被害を受けた不同意性交事件の認知件数は1,945件で、前年から約7割増加しています。小学生以下の被害は246件、中学生は925件でした。不同意わいせつ事件では、20歳未満の被害計3,128件のうち小学生以下は約3割を占めています。

 性犯罪では、強制性交から不同意性交に罪名変更された改正刑法が2023年7月に施行されました。処罰要件も明確化されたことで被害申告しやすくなり、認知件数の増加につながったとみられます。

 性暴力の被害者や支援する弁護士ら有志が、子どもの頃に受けた性被害について、民事訴訟での時効撤廃を求める活動を進めています。幼少期だと被害に遭ったと認識するまでに時間を要する上、精神的ショックで申告しにくい実態があるにもかかわらず、時の壁に阻まれると責任を問えなくなるためです。

(2025年4月9日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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