日本子宮移植研究会は、子宮がない女性のための子宮移植に関する指針をまとめ、17日に日本産科婦人科学会など3学会に指針を送り、その意見を聞いた上で実施に向け動き出したいと考えています。
指針では、移植を受けるのは子宮がないために妊娠ができない女性で、提供者は通常の臓器移植と同様に生体、死体ともに候補者とし、営利目的のあっせんを行わないなど、10項目からなっています。3学会の意見を聴収し、最終指針をまとめ、各施設が指針に基づいて臨床研究として子宮移植の計画を倫理委員会に申請し、認めれば実施されることになります。スウェーデンにおいては、既に3例の妊娠出産例が報告されており、わが国においても早ければ来年度実施に向けて動き出すことになります。
(吉村 やすのり)