スウェーデンのイエーテボリ大の産婦人科教授ブレンストレム教授の記事が出ていた。彼は子宮移植の仕事をする前に、ラットを用いて排卵のメカニズムに関する基礎研究を行っていた。私より10年程後輩であるが、研究テーマが同じであったので、素晴らしい研究成果を修めていた。30年程前、私が米国に留学していた時、ホプキンス大学のラボを訪ねてきたことがあった。子宮移植の臨床研究を10年以上続けていると知って驚いた。
今年中に子宮移植ベビーが誕生すると述べているようだが、解決されなければならない倫理的な多くの課題が山積みである。特に生まれてくる子どもに対する安全性には注意を払わなければならないだろう。
(2014年5月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)