文部科学省の今年4月に実施した2024年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果によれば、中学校の国語は平均正答率が前年度から11.7ポイント下がった58.4%で、過去最低でした。特に読む技能の正答率が低く、必要な情報を読み取る力に課題がみられています。
平均正答率を教科別にみると、小学校の国語の正答率は67.8%(前年度比0.4ポイント増)、算数は63.6%(0.9ポイント増)。中学校の数学は53%(1.6ポイント増)でした。都道府県別の成績では、小中とも秋田や東京、石川、福井などが上位に入った。中学国語以外は前年度より正答率は上昇しています。難易度は年によって変わるので過去の成績と単純比較できません。子どもたちには多様な文章に触れさせることが必要と思われます。そのためには、記録や説明、要約、論述などの活動を意識して取り入れることが大切となります。
(2024年7月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)