世界フォーラム(WEF)が発表した世界競争力ランキングで、日本の順位が世界144ヵ国の中で6位にランクされた。競争力は市場の大きさ、国の財政基盤の安定性、交通・通信などのインフラ整備の充実度、労働市場の効率性など12の分野において、前年のデータをもとに各国の総合的な競争力を決めている。
わが国はベスト10の常連国であるが、日本の競争力のアキレス腱は、政府や自治体の借金の多さである。わが国の公的な借金は、国内総生産(GDP)の2.4倍にまで膨らんでいる。少子化対策とともに抜本的な経済政策が必要であるが、借金が増えてくると段々その重大性が認識されなくなってしまうことは危険である。
(2014年10月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)