歯科オンライン診療の増加

 歯科でもオンライン診療が広がり始めています。矯正治療など定期的な診察が必要な分野で、通院負担の軽減を目的に導入するケースが目立っています。患者が撮影した口内の動画をAI搭載のシステムが遠隔で解析し、通院を減らしても質の高い治療を実現するサービスも登場しています。

 歯科の矯正治療は期間が年単位に及ぶうえ、定期的な確認や調整が必要になります。通院しても問題がないと確認して終わるケースが少なくなく、オンライン対応が広がれば患者の利便性は高まります。AIや高度な画像解析といったデジタル技術がオンライン診療を支え、治療の質を高めると期待されています。

 日本では歯科医無しでの矯正は違法ですが、矯正の認定医はわずかで経験も浅い医師が対応するケースもあると指摘されています。歯科診療所によって運用方法に違いがあるので見極めが大切です。システム任せで医師の関与が乏しい場合は、質の低い治療になるリスクも高まります。利用に際しては仕組みをよくチェックし、認定医資格の有無など歯科医師の経験値に目配りすべきです。

(2025年12月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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