百日咳はその名の通り長期間続く咳の症状が特徴です。2024~2025年度は百日咳が大流行しています。日本だけでなくアジアでもヨーロッパでも多くの人が感染し、そして各国で生まれて間もない赤ちゃんが犠牲になっています。
日本での課題は2つあります。1点目は予防のためのワクチンのプログラムが整っていないことです。乳幼児期に接種をした後に、効果が下がってくる頃に追加接種をする必要があるのですが、日本では思春期の定期予防接種として位置づけられていません。任意接種になっています。このため、10~19歳で百日咳に罹る人が多く、行動も活発で、移動範囲も広いため、地域での感染拡大のハブになっています。2点目は耐性菌の問題で治療が難しくなっています。
妊婦さん、そのパートナーや同居家族、妊婦や赤ちゃんに接する仕事の人には百日咳ワクチンの追加接種をおすすめします。

(よぼう医学 2026 冬号 №31)
(吉村 やすのり)





