日本産科婦人科学会前理事長の木村正先生は、JICA事業を通してカンボジア産婦人科学会を支援し、同国の子宮頸がん検診体制の礎を築かれるなど、国内外でセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)の概念の普及推進に尽力されました。
HPVワクチン接種勧奨の差し控え問題について、有効性に関する医学的データーをもとに行政の勧奨再開を後押しするなど、数々の功績を残され、2019年に厚生労働大臣表彰を受賞されています。
女性のSRHRの向上に関する木村氏の幅広い功績が、産婦人科専門医教育、産科学・婦人科学・生殖医学に関する多大な貢献とともに評価され、今回の受賞に至りました。
(吉村 やすのり)