終末時計あと89秒

 米国の科学者らは、地球滅亡まで残された時間を示す終末時計の時刻を公表しています。昨年から1秒進んで89秒とし、公表を始めた1947年以降、残り時間が最も短い状況となっています。核使用のリスクが増え、温室効果ガスの排出量が増加し続けているのに対し、解決策に十分な前進がみられていません。

 地球滅亡の時を深夜0時に見立て、核戦争などの危機が高まると時計の針を進め、遠のくと戻します。終末時計が初めて公表された時は残り7分でしたが、米ソが水爆実験を本格化させた1953年に残り2分となりました。冷戦の終結を受けて、一時は針が残り17分まで戻りましたが、気候変動などの影響で時計の針は進み、昨年時点では残り90秒でした。

(2025年1月29日 朝日新聞)(2025年1月24日 BBC)
(吉村 やすのり)

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