M字カーブとは

 労働力人口として期待される女性の場合、結婚・出産の時期に就業率が低下し、M字カーブを描く。1980年に比べると2013年では、M字カーブの程度は改善している。これは子育てを両立できるような企業側の環境整備が多少進んだことによる。女性の社会進出により、20代後半から40代前半を中心に女性の就業率は上昇している。しかし欧米各国に比べると女性の就業率の絶対水準は低く、日本の大卒以上の女性(25歳~64歳)が就業していない割合は3割にも達している。

 女性の場合、平均週間就業時間が短くなっており、それだけ非正規雇用が増えていることになる。育児や介護中で、就業を希望しながらも働けない女性が、約220万人に上っており、さらなる女性に対する働き方改革が必要となる。


(2014年9月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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