新型出生前診断で異常と診断されたクライエント

新型出生前診断でダウン症と診断され、産む選択をしたクライエントの心の葛藤が記事になっていた。検査前には遺伝カウンセリングを行うことが義務づけられているが、クライエントにとって遺伝カウンセリングだけで病気の情報を得ることは不十分であろう。本誌に掲載されているクライエントは、いずれも自分たちの状況を熟慮し、産むという判断をされている。命の選別を考える上で一読の価値がある。

大切なことは、産むか産まないかの判断ではなく、病気を持った家族がどのように子育てをしているのか、どのように生活しているのかを知ることであろう。出生前診断の意義は、病気の有無を先に知り、分娩後に備えることであってほしいと思う。

(週刊女性)
(吉村 やすのり)

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