待機児童は、親が働いているなど保育所へ入所できる要件を満たして利用を申請したにも関わらず、保育所に入れない児童のことを示す。2013年の待機児童数は2万2,741人であったが、6年ぶりに2万人を下回る可能性がでてきた。この数値は第1希望の保育所に入れたくて待機している場合や、入所を諦めて申し込んでいない場合は含まれておらず、このような潜在的な待機児童は40万人にも及ぶと推計されている。
政府は2017年度までに待機児童をゼロに目標を掲げている。安倍政権は認可保育所以外でも公的助成し、保育の受け皿を増やす「待機児童解消加速化プラン」を13年度から開始している。こうした施策の積み重ねが、少子化の突破に繋がるものと思われる。
(2014年7月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)