低学年の小学生の放課後に預かる学童保育の待機児童が再び増加してきている。学童の待機児童は2001年に1万2,217人をピークに減少してきたが、近年再び増加している。施設数は増加してきているが、それ以上に共働きで学童保育の利用を希望する親が増えていることによる。
潜在的な待機児童は約40万人との推計もある。政府は現在約93万人の学童保育の定員を、今後5年間で30万人分増やす目標を掲げている。「小1の壁」をいかに克服できるかが、重要な少子化対策の1つのキーである。
(2014年8月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)