国立がん研究センターの報告によれば、若年層に発見されるがんは、診断時に最も進行した4期である割合高いことが分かった。39歳以下で診断時に4期とされた患者は、胃がんで27.9%、大腸がんで20.3%、肝がんで33.1%、肺がんでは46.6%であった。いずれのがんおいても若年層の早期である1期の割合は、40歳以上に比べて低かった。
この理由として、若い患者のがんは進行が速いのが原因であると考えられる。また、40歳以前の若年層は、自分が健康であると思い込み、健診を受けていないことも理由の一つに挙げられる。若年層はこれらがん検診の対象外であるが、体に異常を感じたらただちに受診することが望ましい。
(2014年9月1日 朝日新聞夕刊)
(吉村 やすのり)